今から約1万3千年前に、縄文時代が始まりました。床を掘り下げ、まわりを草で囲んだ家に住み、シカやイノシシなどの獣(けもの)や魚・貝、木の実などをとって暮らしていました。
縄文時代に発明された弓矢と土器が、生活を豊かにしました。弓矢で獲物をたくさんとれるようになりましたし、土器で煮て食べることができるようになり、栄養をたくさんとれるようになったからです。
是川一王寺遺跡
長七谷地貝塚
長七谷地貝塚
ほとんどの土器の表面に、縄をおしつけた文様がついているところから、縄文時代という名称になりました。縄の文様が何を意味しているのかは謎です。
柔らかい粘土で形をつくり、焼いてかたくして器を作る技術で、人類が長生きをできるようになりました。土器は、なべ・容器・食器などの役目をしました。
縄文時代は約1万年間も続きましたので、その間には土器の形にも変化がありました。
土器が発明されました。縄の文様はまだつけられておらず、木や貝などの物をおしつけた文様がつけられています。
縄の文様がつけられはじめ、とんがり底の土器が多く作られました。
土器に貝を押し当てて文様がつけられています。
平らな底がつくようになりました。
ひも状の飾りをつけたりするようになりました。
椀・皿・きゅうす型など、様々な形の土器が作られるようになりました。
形の種類が多く、きれいな文様がつけられるようになりました。
また、“うるし”を塗る赤色の土器も多く作られました。